ヴェネーノテクノロジーズ株式会社。クモやサソリ、ヘビ毒素の成分として特定されることも多い分子内に複数のジスルフィド結合を形成するDisulfide-Rich Peptides(DRP)のスクリーニングによって、GPCRやイオンチャネルなどの膜タンパク質を標的としたペプチド医薬品の探索を行う企業。様々なscaffoldのDRP足場分子に基づいて、ランダム変異を導入した独自のDRPライブラリに特徴がある。このライブラリを大腸菌の内膜(Periplasm)に発現させるディスプレイ、および同じ大腸菌内で細胞質にDRPを産生させ、内膜に結合したDRPをタグ配列の免疫沈降によって濃縮し、NGSで配列特定を行うスクリーニングを行う(PERISS技術)。大腸菌ディスプレイ以外では、ファージディスプレイ、mRNAディスプレイによる探索も行っている。
Tsukuba, Ibaraki, Japan
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設立 2020 年 | 推定従業員数 1-10 名 | 累計調達額 $1.8M Ave:155.4M Med:22.5M | 提携企業数 4件 Ave:3.3 Med:1 | 論文数 3件 Ave: 13.2 Med: 4 | 特許数 0件 Ave: 13.2 Med: 4 |
分子内に複数のジスルフィド結合を持つジスルフィドリッチペプチド(DRP)ライブラリ。標的となる膜タンパク質に応じて、なるべく多様なscaffoldの天然DRPペプチドを選定し、その配列を基に変異ペプチドライブラリを構築する流れを踏む。
変異を入れる箇所はプロジェクトによって相談が可能。標的となる膜タンパク質との相互作用部位に変異を入れるアプローチでは、相互作用部位を膜ドッキング最適領域法などの計算手法で特定している。
標的となる膜タンパク質に結合するDRPをスクリーニングする手法。
大腸菌を用いたスクリーニング系に特徴がある。DRPライブラリを大腸菌に発現させ、標的膜タンパク質は大腸菌内膜(Periplasm)に、DRPペプチドは細胞質に発現している状況を作る。
その後に、大腸菌の外膜を除去する(内膜は残しておく)。内膜で標的膜タンパク質に結合したDRPが露出した状態となるため、DRPの標識タグに結合するビーズ抗体を用いて免疫沈降を行い、回収した内膜細胞画分(導入したplasmidが存在する)を再度大腸菌に導入するサイクルを経て、最終的にNGS分析によってDRP配列を特定する流れを踏む。
これまでに、TREK-1, Kv1.3, TRPV2, Kv2.1, Nav1.7, Aquaporin4に結合するDRPペプチド分子を特定している。
パイプライン名 | 開発フェーズ | 対象疾患 | 標的分子/作用機序 | モダリティ | パートナー企業 |
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Undisclosed | 探索 非臨床 P1 P2 P3 申請 上市 | 不明 | 不明 (ion channel target DRP peptide) | ペプチド医薬 | Sumitomo Pharma |
Undisclosed | 探索 非臨床 P1 P2 P3 申請 上市 | 不明 | 不明 (GPCR target DRP peptide) | ペプチド医薬 | Astellas Pharma |
提携企業 | 日付 | プレスリリース |
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Aska Pharmaceutical | 2025-01-14 | |
Kyorin Pharmaceutical | 2024-01-22 | |
Astellas Pharma | 2023-04-11 | |
Nagase | 2021-07-06 |
ベルギー、ドイツ、中国に拠点を持ち、放射性医薬品を開発する創薬ベンチャー。α線放射性物質のアクチニウム225(225Ac)、β線放射性物質のルテチウム177(177Lu)を核種に使用し、PSMAやNTSR-1、Guanylyl Cyclase Cのターゲティング、SSTR2×CCK2Rのbi-specificターゲティングなど、特定の腫瘍抗原を標的として局所的に放射性化合物を作用させるアプローチを取る。ターゲティング分子のモダリティは低分子化合物やペプチド/環状ペプチド、VHHナノボディを使用し、標的分子に対してDNA-encoded libraryによる低分子/ペプチドライブラリのスクリーニング、抗原免疫ペプチド由来のVHH libraryのphage displayスクリーニング、ペプチドライブラリのphage displayスクリーニングを3つとも実施し、モダリティにこだわらず最適なバインダーを得ることに注力している。2022年にFocus-X Therapeutics社を買収し、ペプチドバインダーの探索技術とパイプラインを強化。また、ベルギーにGMP放射性医薬品製造拠点の設立を進めている。