オートファゴソーム結合化合物(ATTEC)を用いた標的タンパク質分解創薬を行う企業。オートファゴソーム膜に存在するLC3に結合するリガンド分子を特定しており、標的分子と結合させる2価分子を用いることで標的分子をオートファジーによって分解する。遺伝性神経変性疾患の研究に取り組んでおり、将来的に凝集体タンパク質の分解だけでなく、オルガネラの分解、病原体の分解に創薬対象を広げる予定。変異ハンチンチン(mHTT)を分解するATTEC化合物や、脂肪滴を分解するATTEC化合物を論文で報告している。
Cambridge, Massachusetts, United States
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設立 2020 年 | 推定従業員数 1-10 名 | 累計調達額 $69M Ave:161.5M Med:21.1M | 提携企業数 2件 Ave:3.6 Med:2 | 論文数 2件 Ave: 12.4 Med: 3 | 特許数 4件 Ave: 19.9 Med: 5 |

オートファゴソーム膜に局在するLC3と標的タンパク質に結合するキメラ化合物を用いて、標的タンパク質をオートファジー機構によって分解する。
共同創業者の1人で上海Fudan UniversitryのBoxun Lu教授の研究技術が活用されている。同教授は2022年にオートファジーによる標的タンパク質分解アプローチの現状をまとめた総説を報告している。
2019年の論文で、Autophagosome-Tethering Compound(ATTEC)のスクリーニング系を報告している。約3,000種類の化合物を用いた化合物アレイを作成し、LC3と標的タンパク質(変異型ハンチンチン:mHTT)のそれぞれに対してスクリーニングを実施。wtHTTのカウンタースクリーニングを行い、LC3とmHTTの両方に結合する化合物を特定。mHTTを特異的に分解することを細胞モデルとマウスモデルで確認している。この事例ではLC3とmHTT両方に結合する単一の化合物を特定しているが、もしそれが難しい場合はそれぞれの分子に結合する化合物をリンカーで接続すれば良いと説明している。また、ハイコンテンツスクリーニングで20,000化合物を評価した2021年の論文では、 LC3-IIの発現を誘導しオートファジーを活性化する化合物を特定。タンパク質クリアランス自体を改善することでmHTT量を減少させている。
加えて、2021年の論文で、タンパク質よりも大きな構造体の分解事例として、脂質滴(Liquid Droplet : LD)を分解するATTECを報告している。LC3結合リガンドと、既知のLD染色剤分子(Sudan III/IV)をリンカーで連結した分子を用いて、LDの分解を確認。マウス脂肪肝モデルで、体重、肝臓のLD、肝臓と血中のトリアシルグリセロール/総コレステロールの減少を確認している。タンパク質分解だけでなく、より大きな構造体やオルガネラの分解に応用していることが特徴的である。
パイプライン名 | 開発フェーズ | 対象疾患 | 標的分子/作用機序 | モダリティ | パートナー企業 |
|---|---|---|---|---|---|
None | 探索 非臨床 P1 P2 P3 申請 上市 |
提携企業 | 日付 | プレスリリース |
|---|---|---|
Johnson & Johnson | 2025-05-02 | |
InSilico Medicine | 2021-09-09 |
ペプチド抗原を修飾リポソーム粒子に封入して投与するワクチン、および神経変性疾患のタンパク質凝集体に結合する中枢移行性の低分子化合物を開発する企業。修飾リポソーム技術(SupraAntigen)は、リポソーム表面にアジュバント分子の提示、並びにパルミチン鎖アンカーに連結したAβペプチドなどの標的抗原ペプチドをB-cell peptideとしてリポソーム表面に提示し、リポソーム内に免疫刺激用のT cell peptideを含めることで、標的抗原に対する抗体産生を効率的に誘導する特徴がある。ワクチンとしての利用以外に、動物免疫による抗体作成用の抗原として利用することもできる。タンパク質凝集体に結合する中枢移行性の低分子化合物の探索では、皮質ニューロンの細胞アッセイによって化合物のスクリーニングを行い、Tauやα-synucleinに結合する化合物を特定。共にPETトレーサーとして研究開発を行っている。これまでにp-Tau抗体の品目SemorinemabでGenentechと提携、pTauワクチンでJanssenと提携、Tau PETトレーサーでEli Lillyと提携し、大手製薬企業との提携実績が豊富である。