大手VCのArch Venturesが主導して設立されたスタートアップ。Molecular Glueの研究を行っており、特徴としてE3リガーゼをリクルートするMolecular Glue Degraderに研究範囲を限定せず、様々な酵素とタンパク質との相互作用を安定化するMolecular Glueを探索している。独自のスクリーニング系を構築しており、ケミカルプロテオミクス(ABPP)、DELスクリーニング、In vitroの酵素活性評価系を構築しているとの記載があるが、その詳細は開示されていない。Scripps研究所のBenjamin Cravatt教授のABPP技術が主に活用されていると考えられる。推察とはなるが、これらの技術を用いて、疾患で酵素活性が弱まっている標的分子を特定し、DELスクリーニングで標的酵素に結合する化合物を探索し(どのように酵素-基質タンパク質の両方に結合するGlueを選定するのかは不明)、In vitroの酵素活性評価系で活性を示した化合物の検証を行っていると考えられる。
Cambridge, Massachusetts, United States
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設立 2022 年 | 推定従業員数 11-50 名 | 累計調達額 $50M Ave:160.9M Med:21M | 提携企業数 1件 Ave:3.6 Med:2 | 論文数 3件 Ave: 12.3 Med: 3 | 特許数 0件 Ave: 19.7 Med: 5 |

Molecular Glue Degraderにフォーカスを絞らず、様々な酵素とタンパク質との相互作用を安定化するMolecular Glueを探索するスクリーニング技術。
共同創業者メンバーであり、Scripps研究所のBenjamin Cravatt教授のABPP(Activity-Based Protein Profiling)技術が主な技術基盤だと推察される。
ABPPでは酵素活性部位に結合する共有結合性リガンドライブラリ(蛍光やビオチン標識)を用いてケミカルプロテオミクスアッセイを行い、酵素活性をプロテオームレベルで評価することが可能。Cravatt教授のグループではこれまでセリンプロテアーゼ、メタロプロテアーゼ、酸化還元酵素、グルタチオン S-転移酵素(GST)などの酵素クラスに対するプローブを開発している。疾患と正常のサンプルを用いてABPPを行うことで、疾患特異的な酵素活性の差異を評価していると考えられる。
また、標的ABPPでは候補化合物とリガンドライブラリとの競合アッセイによって、特定の酵素に結合し酵素活性に影響を与える化合物を特定することができる。
想像ではあるが、DELスクリーニング技術を用いるとの記載がWebsiteにあるため、ABPPの競合化合物をオリゴバーコード標識によって多重化することでABPPの競合アッセイのスループットを高めているかもしれない。
その他に、ABPPの質量分析測定ピークのシグナル定量分析ソフトウェアの開発などの論文を報告している。また、Cravatt教授のラボでは神経変性疾患を対象とした研究が多く、SARM1やFAAHタンパク質の論文を報告している。Magnet Biomedicine社としての取り組み疾患領域は不明。
パイプライン名 | 開発フェーズ | 対象疾患 | 標的分子/作用機序 | モダリティ | パートナー企業 |
|---|---|---|---|---|---|
None | 探索 非臨床 P1 P2 P3 申請 上市 |
ペプチド抗原を修飾リポソーム粒子に封入して投与するワクチン、および神経変性疾患のタンパク質凝集体に結合する中枢移行性の低分子化合物を開発する企業。修飾リポソーム技術(SupraAntigen)は、リポソーム表面にアジュバント分子の提示、並びにパルミチン鎖アンカーに連結したAβペプチドなどの標的抗原ペプチドをB-cell peptideとしてリポソーム表面に提示し、リポソーム内に免疫刺激用のT cell peptideを含めることで、標的抗原に対する抗体産生を効率的に誘導する特徴がある。ワクチンとしての利用以外に、動物免疫による抗体作成用の抗原として利用することもできる。タンパク質凝集体に結合する中枢移行性の低分子化合物の探索では、皮質ニューロンの細胞アッセイによって化合物のスクリーニングを行い、Tauやα-synucleinに結合する化合物を特定。共にPETトレーサーとして研究開発を行っている。これまでにp-Tau抗体の品目SemorinemabでGenentechと提携、pTauワクチンでJanssenと提携、Tau PETトレーサーでEli Lillyと提携し、大手製薬企業との提携実績が豊富である。