がんの転移が起こらずがんの進行が遅い患者集団からB細胞を採取し、抗体を探索する。これらの患者集団では補体制御因子のCFHに対する高親和性抗体が産生されていることに着目し、抗CFH抗体に絞って抗体配列を探索するアプローチを取っている。CFHの阻害によってC3→C3bの反応が進み、補体シグナルの活性化に伴う抗腫瘍免疫応答が起こる。該当品目のGT103は肺がんを対象に現在Phase 1段階にあり、同様の戦略で他のがん種についても新規抗体の探索を進めている。
Durham, North Carolina, United States
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設立 2014 年 | 推定従業員数 1-10 名 | 累計調達額 $5M Ave:130.5M Med:18.7M | 提携企業数 2件 Ave:3.2 Med:1 | 論文数 1件 Ave: 13.4 Med: 4 | 特許数 0件 Ave: 13.3 Med: 4 |
患者から血液を採取し、B細胞を選別することで抗体を探索する技術。
補体因子H(CFH)に対する自己抗体をスクリーニングした事例を論文で報告しており、イムノブロットによりCFHに対する自己抗体を保有していることが示されたNSCLC患者のPBMCをプールし、CFHペプチドに対する結合によってFACSスクリーニングを実施している。
パイプライン名 | 開発フェーズ | 対象疾患 | 標的分子/作用機序 | モダリティ | パートナー企業 |
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GT103 | 探索 非臨床 P1 P2 P3 申請 上市 | Non-Small Cell Lung Cancer (NSCLC) | CFH mAb | 抗体医薬 | |
GT20(x) | 探索 非臨床 P1 P2 P3 申請 上市 | Solid Tumors | 不明 | 抗体医薬 | |
GT30(x) | 探索 非臨床 P1 P2 P3 申請 上市 | Solid Tumors | 不明 | 抗体医薬 |
提携企業 | 日付 | プレスリリース |
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Infinimmune | 2023-12-19 | |
Catalent | 2017-10-30 |
感染症、がん領域で抗体医薬品の開発を行う企業。患者や健常者由来の血液試料から抗体のスクリーニングを行う技術(CellSpot)を保有している。細菌感染症を対象とした抗体品目TRL1068は細菌が形成するバイオフィルムの構造成分であるDNABIIに対して結合し、バイオフィルムを破壊する活性を示すことが確認されており、膝/股関節の人工関節感染症(PJI)を対象に開発されている。2024年にFDAのFast Track指定を受けている。